「闇芝居(生)」配信記念
君沢ユウキ / 濱正悟インタビュー

ドラマ「闇芝居(生)」(やみしばいいき)が、テレビ東京の水ドラ25枠で放送中。本作は、テレビ東京で7期にわたって放送されてきた人気ホラーアニメ「闇芝居」を、「惡の華」「富江 アンリミテッド」の井口昇らを監督に迎え実写化した短編オムニバス。2.5次元舞台などで活躍する俳優陣や、でんぱ組.incの相沢梨紗と鹿目凛ら、総勢24名のキャストが映像を彩っている。この特集では、本作のauスマートパスプレミアムでの配信を記念し、出演者の君沢ユウキと濱正悟にインタビューを実施。作品の見どころはもちろん、自身の心霊体験や現場で体験した“恐怖”を語ってもらった。

取材・文 / 映画ナタリー編集部
撮影 / ヨシダヤスシ

■ドラマ「闇芝居(生)」配信概要

配信概要:ドラマ「闇芝居(生)」を「auスマートパスプレミアム」で見放題独占配信。過去のエピソードを見逃した方も、いつでもお楽しみいただけます。
対象:auスマートパスプレミアム会員
配信日:2020年9月12日(土)0時より配信中

君沢ユウキ インタビュー

高校生の頃、ホラー映画を観て金縛りに

──本作は、ホラーアニメ「闇芝居」を実写ドラマ化した短編オムニバスです。まず出演が決まった際の心境を教えてください。

ホラー作品には今まであまり出演させていただいたことがなかったんです。周りの方々から、原作のアニメが独特な世界観を持っていると聞いて、そういう意味でも新しい挑戦だなと思いとても楽しみにしていました。

──ホラー作品を観るのは得意ですか?

いや、実はそんなに得意じゃなくて! やっぱり怖いじゃないですか(笑)。高校生くらいのとき、夜中にテレビを観ていたら突然「リング」の放送が始まったことがあったんです。ぼーっと観ていたら、貞子が出てきちゃって……。トラウマになって、その日、人生で初めて金縛りに遭ったんですよ。

──映画を観て影響を受けてしまったんですね。

はい(笑)。すごいものを観たと思って、1人で震えながらベッドに入ったんですが、目が覚めたら「え、見えてるのに動かない!」「誰かがこのへんにいる気がする! 起きなきゃ!」という状況になって。無理やりバッと起きたら、自分の足が見えて、次に首の取れた自分の姿が見えたんですよ。次に気付いたら朝でした(笑)。それ以来ホラーには少し苦手意識があったんですが、この仕事を始めて、いよいよ自分がホラー作品に出るのか……と思いましたね。

──今回君沢さんは、井口昇監督が手がけた「花占い」「枯れない花」というエピソードに出演されました。監督の印象はいかがでしたか?

ホラー作品ということで、監督も怖い雰囲気なのかと思ったら、井口監督はすごく優しい方で。失礼な言い方かもしれないですけど、ゆるキャラのようにかわいらしくて癒しを与えてくださる方でした。

──本作は紙芝居のような見せ方で、実写の静止画にナレーションやセリフを当てる形で作られていますね。

初めての撮り方だったので、監督が導いてくださる方向に従って作っていきました。普段は役者としてトータルの演技で見せるところを、「この部分の表情をください」と求められてピンポイントのリアクションを提示するのが新しいなと感じました。大げさに言うと、ちょうどいい“一瞬”を探す宝探しみたいな。

──ホラー作品の現場では、キャストの方々が実際に心霊体験をすることも多いと聞きます。今回、何か恐怖を感じるような出来事はありましたか?

基本的に僕、あまり気付かないほうで、霊感もゼロだと言われたことがあるくらいなんです。今回はあまり怖いことは起きていない気がします。でもちょっと怖かったのは、声の収録をしているときに、スタジオの猫がずっとブースにいて、どうしても出ていってくれなくて。“猫待ち”状態がありましたね(笑)。

日本独特の“想像力を掻き立てる上質な怖さ”

──では改めて、ご自身の出演した「花占い」「枯れない花」の見どころを教えてください。

見どころはやっぱり、誰にでも起こりうる状況を描いていること。仕事帰りに体験する恐怖や、社会人になって大変な目に遭っていく人の話なので、親近感が湧いて自分の話のように楽しんでもらえると思います。僕が金縛りにあったときの話じゃないですけど、夜中に1人で観てもらいたいですね。ぜひ、誰かにかつての僕と同じ体験をしてほしいです! ……それは冗談ですけど(笑)。でも、血飛沫が飛ぶパニックものではなく、日本独特の“観た方の想像力を掻き立てる上質な怖さ”を描いていると思うので、楽しみにしていただきたいです。

──ありがとうございます。本作には、舞台などでも活躍している方々が数多く出演されています。ご自身のエピソード以外で、気になる回や出演者を挙げるとしたら?

橋本祥平くんとは普段舞台でよく会うんですが、映像作品の現場で会ったことはほとんどないんです。彼はすごく陽気で、現場を盛り上げてくれるハッピーな雰囲気の持ち主。だからこそホラー作品の中でどんなことをやっているんだろう?と気になります。杉江大志くんも舞台でずっと一緒にやってきたので、どんな作品になっているのか楽しみです。

──本作は地上波放送後、auスマートパスで配信も行われます。2度目に観るとしたら、どんなシチュエーションでの鑑賞をお薦めしますか?

ぜひ「ほかにはないタイプの面白いホラーがあるよ」って周りの人を誘って、一緒に観てほしいです。いろんな人に当てはまるように工夫して書かれている分、感想を話しやすいと思うんです。それに自分が怖いと思ったポイントも、他の人は面白いと感じるかもしれない。そういう楽しみ方をしてほしいですね。

濱正悟 インタビュー

井口監督のお芝居がめちゃくちゃ怖かったです

──濱さんは、もともと原作アニメをご存知だったそうですね。

はい。学生時代、こういうお仕事をするとは考えてもいなかった時期に観ていたので、実写化すると聞いたときは驚きました。実写でやるの!?ということに加え、まさか自分が出られるとは思っていなかったので。

──ホラー作品を観るのは得意なほうですか?

怖いですけど……観ます(笑)。前は友達と一緒に観たりしていましたが、最近は1人でも全然観られますね。僕自身は幽霊に遭遇したこともないので、あまりホラー作品を観ても影響されないタイプなのかもしれません。よっぽど共感しちゃう設定があったり、知っている場所が出てきたりしたら怖いと思いますが。

──本作は紙芝居風に作られている分、撮影方法も特殊だったそうですね。

紙芝居方式で静止画を重ねていく作りだったので、かなり特殊でした。でも、疑問点があっても井口監督がすぐに答えをくれるような現場だったので、不安になることはありませんでした。写真の被写体と、映像のお芝居の中間くらいの感覚でやっていましたね。実は最初、実際の心霊スポットで撮影するんだったら怖いなと思っていたんです。でも今回はスタジオでの撮影だったので、怖くなくて助かりました(笑)。

──現場では、井口監督からどんな演出の指示がありましたか?

井口監督ご自身がお芝居もやっている方なので、「こういう表情をしてほしい」という指示を実際に演じてみせてくれるんです。それがわかりやすくて……その井口さんの顔が一番怖いこともあったんですが(笑)。それが面白かったですし、やりやすかったです。

──ホラー作品の現場で実際に心霊体験をしたという話を聞くこともありますが、今回恐怖を感じた瞬間があれば教えてください。

例えば暗い廃墟での撮影だったらスタッフさんの姿も見えないし、怖い思いをしそうですが、今回は明るいスタジオだったので大丈夫でした。それこそ、「家族写真」というエピソードに出てくる謎の男の顔を、井口さんがジェスチャーでまねしてくれたんですけど、その芝居がめちゃくちゃ怖かったくらいです(笑)。井口さんはお話ししていてもすごく柔らかい印象で、優しくいろんなことを教えてくれるんですが、その瞬間だけちょっと怖すぎました(笑)。

トイレやお風呂は済ませたあとに観て

──では濱さんが出演した「遠吠え」「家族写真」の見どころを教えてください。

どちらのエピソードも、次に何が起こるのかわからないタイプのエピソードだと思うので、楽しみにしていただきたいです。「遠吠え」は特に、狐につままれたような感じのする話だと思います。放送は夜中なので、トイレやお風呂は済ませたあとに観ていただいたほうがいいんじゃないかなと思いますね(笑)。

──観終わったあとは1人でトイレに行けなくなる可能性もありますからね(笑)。ご自分の出演回以外で、楽しみなエピソードはありますか?

さっき(取材の現場で)君沢さんにお会いできたんです。それも縁だと思うので、君沢さんの回を早く観たいですね。今回は撮影も別々だったので、ほかの方々の現場を見れていなくて。でも逆に言うと、先入観なく本編を観られると思うので、全話楽しみにしています。

──auスマートパスでは放送後に配信も行われます。自分の好きなタイミングで観ることができる配信ならではの、お薦めの鑑賞シチュエーションを挙げるとしたら?

単純に、放送は夜遅い時間なので、見逃してしまった人にとって配信があるのはありがたいですよね。あと夜中だと怖すぎて観られない方は、明るいうちに観てもいいと思います。それから放送で一度観てくれた方は、大事な瞬間の僕らの表情を、もう一度見直していただけたらありがたいです。さっき話した井口さんのお芝居は……本編には出てこないんですけど(笑)。あと、アニメの「闇芝居」では5分くらいの短いストーリーが夜中に1本ずつ放送されていましたが、今回はこうしてたくさんのエピソードをまとめて観られるのもうれしいポイントだと思います。

■君沢ユウキ&濱正悟 サイン入りチェキプレゼントキャンペーン概要

内容:auスマートパスの公式Twitterアカウントをフォローし、9月28日に投稿される本プレゼント対象の投稿をリツイートいただいた方の中から抽選でそれぞれ1名の方にドラマ「闇芝居(生)」の出演されている君沢ユウキさんと濱正悟さんのサイン入りチェキをプレゼントいたします。
プレゼント:君沢ユウキ サイン入りチェキ / 濱正悟 サイン入りチェキ
当選者数:抽選でそれぞれ1名様
応募期間:2020年9月28日(月)10:00~2020年10月4日(日)23:59
対象ユーザー:どなたでもご参加いただけます。

利用規約

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君沢ユウキ(キミサワユウキ)

1985年1月31日生まれ、京都府出身。2009年から放送された特撮ドラマ「仮面ライダーW」に園崎霧彦 / ナスカ・ドーパント役でレギュラー出演した。「舞台『東京喰種トーキョーグール』」「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」「文豪ストレイドッグス 三社鼎立」「体内活劇『はたらく細胞』」といった舞台でも活躍。2020年には舞台「炎炎ノ消防隊」「サウナーマン ザ・ステージ ~汗か涙なら問題ない~」などに出演した。

濱正悟(ハマショウゴ)

1994年8月22日生まれ、東京都出身。2015年にGirlsAward×avex「BoysAward Audition」で特別賞を受賞した。2018年から放送された「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」にルパンブルー / 宵町透真役で出演。その後「酔うと化け物になる父がつらい」といった映画や、ドラマ「コーヒー&バニラ」「ピーナッツバターサンドウィッチ」などに参加した。

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