カバーアルバム特集

「歌姫」「ZERO album～歌姫2」「歌姫3～終幕」の全3作で累計100万枚を突破。味わい深い昭和歌謡から平成の名曲まで、各時代のヒット曲を中森ならではの情感たっぷりのボーカルで聴かせてくれる。なだらかに優しく語りかける歌声はどこを切り取っても明菜ワールド全開。すべての曲において、原曲とはまた違う最高傑作を作り上げてしまうところに彼女の類まれな歌唱力を再確認する。

2009年の「Love Songs～また君に恋してる～」から始まった、全6作からなる「Love Songs」シリーズ。三和酒類の麦焼酎「いいちこ」CMソングとしてあまりにも有名な「また君に恋してる」(オリジナル：ビリー・バンバン)の反響をきっかけに、J-POPを中心としたカバーを歌う本作の構想が生まれた。演歌歌手だからこその、ゆっくり静かに胸に染みわたる歌声は絶品。オフコースの「言葉にできない」など男性ボーカルの作品は艶っぽい耳ざわりが新鮮。

女性歌手の楽曲や往年のヒット曲を収録した邦楽カバーアルバム。アカペラで歌う「Sweet Memories～声のミルフィーユ仕立て」のように、すべてのタイトルが“山崎料理長”オリジナルの“味付け”となっているのもユニークだ。渋めのギターが印象的なブルースふうの「M～BLUESと逢わせてみました」、叙情的でどこかスリリングな「月～和の頂きを目指して」「いかれたBaby～音楽の恵みをこの曲に」など、出だしの一瞬で楽曲の世界に引きずり込む歌声は圧巻。

以前から芸能界でも歌唱力を高く評価されていたつるの剛士が2009年に「つるのうた」でソロCDデビュー。その後もカバーアルバムをコンスタントにリリースし、昨年はアーティスト活動10周年を迎えた。彼のカバー曲の魅力は、普段のバラエティ番組で見る姿とは一味異なる真摯で包容力のある歌声。「つるのうた」収録の「オリビアを聴きながら」は魂を揺さぶる伸びやかなボーカルに胸をつかまれる。

“大人のラブソング”をテーマに作られたカバーシリーズ。女優でもある彼女ならではのアプローチとして、収録曲それぞれを短編小説に見立て、各ストーリーの主人公を演じるように歌唱している。英語詞の楽曲がセレクトされた「恋愛小説」は、透明感あふれる瑞々しいボーカルに心酔。全編邦楽の「恋愛小説2～若葉のころ」は故郷・長崎での少女時代をテーマに、さまざまな恋を甘くピュアネスな魅力たっぷりに歌い上げている。

絢香自身がゆかりのある楽曲をセレクトした、さまざまな年代のJ-POPカバー集。ダイナミックなボーカルとビブラートが印象的な「やさしさに包まれたなら」、ソウルでリズミカルなグルーヴに体が揺れる「LA・LA・LA LOVE SONG」など、まさに“音”で楽しく“遊”んでいるような至極の歌声に触れられる。5月13日には約7年ぶりの第2弾をリリース。「糸」「フレンズ」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」など多彩なラインナップに注目！

1990年代のJ-POPを愛してやまない鬼龍院が「これぞ90年代！」といえる名曲をカバー。CDジャケットからも90年代臭がプンプンする、彼の真面目なおふざけとこだわりが詰まった1枚だ。鬼龍院と同世代はきっと懐かしく感じ、若い世代は良曲が世にあふれていた90年代J-POPの魅力に気付かされるはず。圧倒的声量と安定感抜群の歌声は、どの楽曲もちゃんと最後まで聴かせてしまう魅力がある。

日本に再びバブルの嵐を起こすべく活動中の地下セクシーアイドルユニット、ベッド・イン。「Endless Bubble～Cover Songs vol.1～」は、彼女たちがリスペクトするアン・ルイス、工藤静香、SHOW-YA、石井明美、BARBEE BOYS、Winkらの楽曲をカバーしたアルバムだ。懐かしさに体がうずくようなザ・バブル期サウンドと、本気の情熱を感じる色っぽい歌声にシビれる。